2011/05/22

シンガポール視察を終えて - 2

僅か1日半でしたが、滞在した限りの印象では、シンガポールの人たちの英語力は一様に素晴らしいと思いました。(これに関しては、僕が訪れた地域がたまたま英語がうまい人が多い地域だった可能性もあるので、断言はできませんし、これからも自分の眼で確かめる必要があるのですが。)一方で同じ中国系の人同士で英語で会話をしている様子を見て、少し違和感を感じました。その時聞いた英語は、例えば香港で「ABC」「BBC」と呼ばれる、完全なアメリカ英語/イギリス英語のネイティブの人たちとも違ったものでした。これが「SINGLISH」と言われているものなのでしょうが、僕はその話をしたい訳ではありません。
「極端に商業化された街」に僕はかなりの違和感を感じましたが、それと同じ様な違和感を、中国系の人同士で英語を話す人たちに感じたのです。もっと言うと、シンガポールで特に有名な、「ポイ捨て等で厳しい罰金」、というのと同じくらいの違和感でした。つまり、国が主導して徹底的に「統制」してできた結果が、ありありと分かる程の違和感として表れている印象でした。(英語教育に関しては、「統制」という側面だけでは無いようですが。)
なぜこの様なことが必要かというと、「生き残っていけないから」、それだけだと思います(これは勉強不足の僕が偉そうに説明することではないけれど)。資源が無く、水さえも隣国マレーシアに頼らざるを得ない国、観光資源にも乏しいから、あの手この手で欧米や日本、そしてアジアからお金を集めなければいけない。露骨なくらいそれが見てとれました。そうやって、必死に今も生き残りを掛けて闘っている、それが日本を抜いてアジアで一番豊かな国になった現在に繋がっているんだと思いました。
さて、日本もこれから更に生き残りを掛けた時代だと思います。シンガポールや香港等と比べると圧倒的に国際化、外資誘致が遅れてしまいました。これからシンガポールなどをお手本にしていかないといけないのは確かでしょうが、商業化・英語教育、これだけ必要に迫られた国に簡単に近づけるでしょうか?しかも1億2千万人以上の日本に対してシンガポールは5百万人。他民族国家の共通語として英語が必要だったシンガポール。「日本人」と呼ばれる人たちや在日韓国人の人たちも皆日本語が喋れる日本。国際化への道のりはなかなか簡単では無いみたいです・・・。