21才の時、カナダのバンクーバーで初めてホームステイをした時の話です。
長時間飛行機に乗るのも、外国の人と英語で話すのも、もちろんホームステイも・・・、「初めて」づくし。
「同じ語学学校の学生が一人ホームステイをしていると」聞いて、「初めてのルームメイト」に期待と緊張を寄せていたのを憶えています。
空港で出迎えてくれたのは、ホストのお父さん。60歳を過ぎた年配の方でした。「ちょっと待ってて」と言われたのか(当時は英語でのコミュニケーションはゼロに近い状態)、疲れ切った顔で空港で待っていると、もう一人「おっさん」が現れました。小柄(160cmもないくらい)で少しハゲたおっさん。訳も分からずホストの家まで行き、その日は就寝。
朝起きると、その「おっさん」は流暢なフランス語訛りの英語でホストと談笑。どうやらこの人がルームメイトだった様です。彼は同じカナダでもフランス語圏のQUEBECから、英語を学びに来た「学生」さんです。44歳で休職して「学校」へ。今の自分、今の日本なら「年を取ってから学生」というのも何の不思議もありませんが、当時の自分はもの凄い驚いたし、もの凄い新鮮な体験でした。Mr.BeanとKevin Spacyに似た気さくで人気者の彼でしたが、好奇心に任せて遊び呆けている僕とは対照的に、机に向かう時間が非常に長かったです。バンクーバーに3カ月住み英語を勉強し、メキシコに3カ月住みスペイン語の勉強をする、と言っていました。彼とは英語のレベルが違いクラスは違いましたが、毎朝学校まで一緒に行く時間は毎日新鮮でした。なんとなく思い描いていた様な同世代のルームメートではなかったけれど。
同じ国の中で違う言葉を話す人。44歳から仕事を休んで勉強をする。
「学び」とはこういうことなんだ、なんとなく分かった気がしました。