2010/05/22

国際的な職場とは?

渡港して約1ヶ月。自分の職場の環境について、今のところの印象も含めてお話します。

僕の会社は23年前に日本人の現社長が立ち上げた、香港企業です。広東省中山市に自社工場を持っています。当時から香港は中国の安価な労働力を利用して製造業で大きく発展していて、それに伴い香港進出する日本企業や日本人ブローカーは膨大な数だった様です。現在ではそのほとんどが姿を消した中、生き残っている会社です。
現在日本人は僕を含め5人で、香港人が10人余り。工場には中国人スタッフと工員がいます。
日本人は皆僕より年上で、香港生活15年~20年の大先輩ばかりです。上司は67歳で阪神タイガースとゴルフの話題ばかりです。まあ、それはいいとして・・・

さて、そんな会社ですが、僕の第一印象は「国際的な職場だなぁ」です。
これが結構やっかいなんです。

当初、会社の公用語は英語で、「会議は全て英語でやる」と聞いていました。実際出社してみると、全体会議では、社長の日本語を日本人スタッフが広東語に直す、という感じです。

そして、個々のレベルでは、日本語・英語・広東語ができる日本人、日本語・英語ができるが広東語ができない日本人(自分も)、または北京語もできる日本人、英語・広東語・北京語ができる香港人、さらに日本語もできる香港人、英語ができない香港人(中国人)、もう書いていても訳が分かりません。
何が言いたいかと言うと、実際「共通語がない」のです。つまり、複数で仕事の話をする時、日本人が多ければ、日本語中心、香港人が多ければ広東語中心、になりがちで、都度通訳をしながら話すのですが、誰に何を伝え、誰に何が伝わっているのか、常に不安です。そして日本のお客様のメールは日本語なので、香港人には訳してあげないといけません。
さらに、中国の工場に対しては、香港人は北京語でやり取りしますが、僕たちにはその内容が細かく把握できない。「とんでもないところに来てしまった」というのが正直な印象です。工場スタッフは英語も日本語もできない人たちが多いから、日本語ができるスタッフを捕まえて通訳させる。日本語がうまくないスタッフを挟めば、伝わったのか不安になる。

「国際的な職場」と言うと、「アメリカやヨーロッパ(アジアでも)で、いろいろな肌の色・髪の色の人が集まって、英語でやり取り」していて、「すげー、かっこいいいな~」みたいなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?アジアの現実は全くそうではない様です。特に、これから更に中華圏の人の影響力が強くなると、「英語さえ話せれば」という訳にも行かないかもしれません。世界の中心が西洋からアジアへシフトしようとしているとすれば、「国際的な職場」もこんな風でも当たり前になって行くんだと思います。